はいどりんぐ!

”ハイイロ”から、人生を始めてみる。パッとしない大学生のちょっと頑張る雑記ログです。

自分の書いた小説が面白くないわけがない ~それでも面白くないものの共通点~

そりゃそうだよ、自分の好きに書いたんだから。

 灰鳥は高校時代に文芸部をしておりまして、小説書くのが好きなんですよ。自作小説なんてのは一般的には売り上げや世間の評判を気にしなくていいわけですから、当然そこにぶっ込まれるのは自分の好きなもの、趣味嗜好、フェティシズムです。自分の好みで作っておいて、自分が面白く感じないわけがないのです。たとえ文章が思ったとおり紡げなくても、少なくともストーリーやキャラクターには深い愛着がありますよね。

 先日、USBの中に溜まっていた、書きかけのもので将来性のなさそうな作品とか、読んでてつまらないなあ、と思うものを片っ端から削除していたんですよ。たいていは初期に出だしだけ書いて続きを放置していたものだったのですが。そこでふと思ったわけです。

どうして自分で書いたものなのに、自分で面白いと感じないんだろう。

 書きかけとはいえ、一度は物語を展開させ、魅力ある登場人物を描き出し、完結まで導こうとした存在です。それなのになぜ、物語に引き込まれないのか、冷めてしまうのか。見て消してを繰り返すうちに、少し法則が掴めた気がしたのです。

理由その1:出落ち、もしくは行き当たりばったり

 そもそもあまり先のことを考えずに、とりあえず作っちゃいましたパターン。もしくは出だしが衝撃的なのに、その後の盛り上がりに欠ける、いわゆる出落ち。確かにありきたりな物語を書くのはつまらない。でも、真にインパクトのある物語は出落ちみたいな一発芸じゃないはず。とりあえず最低限の話の流れ、プロットはきちんと組みましょう。

理由その2:(物語的に)都合の良い偶然

 「ご都合主義」と言われるやつです。たまたま夜中出かけていて、たまたま暴漢に襲われたが、たまたま包丁を持っていたため反撃でき、それをたまたま警察が見ていて……って具合で。まあ多少の偶然がないと物語も進まないので、どこまで折り合いをつけるかですよね。

理由その3:登場人物が魅力的でない

 正直これが一番大きい。正しく言えば魅力的に『描かれて』いないのだと思います。もちろん作者、生みの親はそのキャラクターの魅力を誰よりも知っているので、この子はこんな性格でこういうところが可愛いんだよ……とつらつら述べることはできるでしょう。しかし、つまらない小説では彼ら彼女らは「引き立てられ不足」なのです。

 ライトノベルのヒロインが十中八九可愛いのはほぼ絵のおかげです。挿絵のない小説では、文章だけでうちの子の魅力を伝えねばなりません。やり過ぎくらいの方が丁度良いと思います。それであざとすぎると言われたら、描写シーンを削ればいいわけだし。

 

 偉そうに言いつつ私もまだ勉強中の身ですからね。お互い頑張りましょう。

                    ~to be continue……~